Wシリーズ by 森博嗣

『Wシリーズ』(W series)は、講談社タイガより発行されている森博嗣の小説シリーズである。

第1巻『彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?』

ウォーカロン(walk-alone)
「単独歩行者」と呼ばれる、人工細胞でつくられた生命体。
人間との差はほとんどなく、容易に違いは認識できない。


研究者のハギリは、何者かに命を狙われた。
心当たりはなかった。
彼を保護しに来たウグイによると、ウォーカロンと人間を識別するためのハギリの研究成果が襲撃理由ではないかとのことだが。


人間性とは命とは何か問いかける、知性が予見する未来の物語。

2015年10月20日 第一刷発行


第2巻『魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?』

チベット、ナクチュ。
外界から隔離された特別居住区。
ハギリは「人口生体技術に関するシンポジウム」に出席するため、警護のウグイとアネバネと共にチベットを訪れ、その地では今も人間の子供が生まれていることを知る。
生殖による人口増加が、限りなくゼロになった今、何故彼らは人を生むことができるのか?


圧倒的な未来ヴィジョンに高揚する、知性が紡ぐ生命の物語。

2016年1月18日 第一刷発行


第3巻『風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?』

聖地。
チベット・ナクチュ特区にある神殿の地下、長い眠りについていた資料(スペサミン)の収められた遺跡は、まさに人類の聖地だった。
ハギリはヴォッシュらと、調査のためその峻厳(しゅんげん)な地を再訪する。


ウォーカロン・メーカHIXの研究員に招かれた帰り、トラブルに足止めされたハギリは、聖地以外の遺跡の存在を知らされる。


小さな気づきがもたらす未来。
知性が救い上げる奇跡の物語。

2016年6月20日 第一刷発行